自作エフェクターLandgraff DODの製作 – 発振の対策など

どうも、たか丸です。

依頼を受けてLandgraff DODを製作しました。

自作マンは一度は通る道らしいのですが作るのは初めてです。TS系のすごいやつでしょ?くらいにしか思ってなかったけど全く別物でした。

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せいさく!

基板の製作

まずは基板から作りました。

回路図はこちらを参考にしてます。
Landgraff Dynamic Overdrive 製作記「準備」 ギター・エフェクターの自作改造【松美庵】

自作マンブログでよく見るでっかいコンデンサはケースに収めるのが大変そうなので却下してます。人と同じことしてもね、と。

代わりにWIMAの赤いボックスコンデンサMKS2を使ってます。ギャレットの宣伝文句によると音が良いらしいですね。

電解コンに緑のニチコン無極性MUSEを持ってきたのは基板上の配色にこだわってだったりします。

ケース加工

次はケース加工。

依頼者の要望として、スイッチとLEDの配置をオリジナルのDODと逆にしてほしいとのことだったのでそのように。

空転して使いにくかったドリルですが、ダイソーで買ってきた六角軸のビットなら空転なく使えて作業性アップです。ビットの種類が少なくΦ4.5までしかないのが難点ですが。

関連記事:電動ドリル選びに失敗した話

その他部品実装

そして部品の実装です。

DODはクリップ切り替えのスイッチがあってケース内の部品配置が大変です。今回は高さを使って、上下にPOTとDCジャックをレイアウトしてます。

最近はシールデザインのついでにパワポ上で部品配置も決めてます。現物合わせで定規だけで配置を決めていたときよりも精度よくつめ込むことができてとても捗ります。

トグルスイッチがあるエフェクターってケース内がごちゃっとしがちなんだけど写真の通りスッキリ。

クリップのダイオードとLEDはトグルスイッチ直付けです。基板にのせると結構面積とっちゃうので。

あと、今回から熱収縮チューブ(写真の赤いやつ)を使ってます。裸のリード線を覆うことでショートの可能性を減らせます。

収縮チューブはRSコンポーネンツの品揃えが圧倒的。

買い忘れた時なんかはネットでポチッと買っちゃいましょう。“交通費>送料”のことも多いですし(RSコンポーネンツなら通常送料450円、8000円以上購入で送料無料)。

配線

あとはシャコシャコっと配線。

今回は線材に単芯のBELDEN8530を使ってみました(写真白色線材)。内部配線材の定番ということでおまもりと思って採用。

でも単芯の線材は曲げに弱く折れやすいのでフットスイッチ周りなど一度つないだらの動かさないところにのみ使用です。

シールを貼って完成です。

発振対策

完成して音出し確認するとピピピーと発振してました。

ググってみるとハマってる人が結構いるらしく発振防止策が見つかりました。

  1. 信号のラインをクリップ切り替えのラインから離す
  2. オペアンプの帰還部分にコンデンサ(470pFくらい)を追加する

1はちょっとだけ効果あり。

2でピタッと止まりました。いわゆる発振防止用のコンデンサってやつですね。

しかしアンプのボリュームを上げるとまだ発振が。止めるためにごちゃごちゃといじってたんだけど、結局ギターとアンプが近すぎてフィードバックかかってただけでした。アンプから離れていれば発振しません。

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音色レビュー

すごくいい音がします。以上。

雑だけどほんとこれに尽きます。いわゆるTS(TubeScreamer)系。

TSよりもずっと歪みのレンジが広くて、DRIVEを上げるとハードロックなサウンドも作れますし音が薄まる感じがなくてとても優秀なODって感じ。

回路のおかげかWIMAのコンデンサのおかげか、クリアーな音色で僕は好きですコレ。さすがDODだなーって。

まとめ

定価7万は伊達じゃないぜ!

ことりちゃんverで自分用に作ろ。

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