今回は今年度読んだ技術書をまとめます。主に電源回路とマイコンとLTspice関連です。
効率化が好きな僕ですが、技術者って経験がものをいう職人的な要素が強いなぁと最近強く感じます。技術の習得って効率化がかなり難しくて、先輩たちの経験の量には勝てません。質より量が明らかに効いています。3年目の僕はまだまだ下積みです。
とは言っても経験で培われる感覚だけでなく理論の勉強の部分も欠かせません。
電源関連本
昇降圧絶縁電源を設計する事になって電源回路のことを基礎からインストールしました。
図解入門現場で役立つ電源回路の基本と仕組み (How‐nual Visual Text Book)
秀和システム
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実用電源回路設計ハンドブック ハードウェア・デザイン・シリーズ
CQ出版
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改訂 スイッチング・レギュレータ設計ノウハウ―すべての疑問に応えた電源設計 現場技術者実戦シリーズ
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上の3冊だけでは目標のフライバック電源設計のことが不足していたのでCQ出版のキットでフォローしました。
マイコン
はじめてマイコンを使った設計をしました。時間を数えて一定周期でスイッチ制御してADCするみたいな機能のものです。コードも自前でした。
マイコンのしくみと動かし方―徹底図解 (トランジスタ技術special forフレッシャーズ)
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マイコンって何ができるの?というレベルからスタートだったのですが、質問しづらい基本的すぎる部分を解消できました。マイコンでできることとか、中でどんな処理をしているのかなど、かなりわかりやすく書いてあります。おすすめ。
コードはネットに良質な記事を見つけたのでそちらを参考にしました。
宮崎 仁のマイコン基礎の基礎 バックナンバー – EDN Japan
LTspice
効率化といえばシミュレーションなのでLTspiceの使い方をインストールしました。
電子回路シミュレータLTspice入門編―素子数無制限!動作を忠実に再現! (ツール活用シリーズ)
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定番回路シミュレータLTspice 部品モデル作成術: コンデンサ/トランジスタ/トランス/モータ/真空管…どんな部品もOK! (TOOL活用シリーズ)
CQ出版
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オーム社
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LTspiceってちょっと使いにくいけど参考本がたくさん出ていて勉強しやすいです。LTspiceでできることって大体は他のSpiceシミュレータでもできるのでLTspiceで学習しておいて損はない。
部品作成術はRCLなどの部品の特性を等価回路で理解するのに非常に役に立ちました。おすすめ。
品質工学
効率的な設計のために品質工学を使ったパラメーター設計を勉強中です。
まだ使いこなせていないんだけどシミュレーションと組み合わせると実験回数が大幅に減って設計がめちゃくちゃ早くなりそう。
これでわかった! 超実践 品質工学 ~絶対はずしてはいけない 機能・ノイズ・SN比の急所~
日本規格協会
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まとめ
- 経験も大事だけど理論が大前提です
他にも読んでるはずなんだけど覚えてないっていう…ちゃんと記録しとかなきゃもったいないですね。
今困ってるのは「シミュレーションで確認しました」って言っても必ず「実機で確認したの?」って聞かれる問題です。言いたいことはわかるけど、いわゆるバラックで組んでも高周波領域ではプリント基板と動作が違うし、そもそも全部実機でやってたら時間がいくらあっても足りないです。
シミュレーションでどこまでやるかを理論的に説明して、納得してもらうのが今後の課題となりそうです。
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