どうも、たかまる(@takamaru_bkrk)です。
この記事を読んでいるあなたはこんな風に悩んでいませんか?
- 機能性ディスペプシアに漢方が有効らしいんだけど、どんなものがある?
- なんかネットで調べたけど、結局なにがいいのかよくわからんな、、、
この記事を読めば、機能性ディスペプシアに効果があることが確認されている漢方薬がわかります。
ついでに、少し費用はかかりますが、機能性ディスペプシアに対応可能な漢方専門薬局も紹介します。
筆者は2年前から機能性ディスペプシアに困っていて現在も治療中です。
この記事では、可能な限り、論文を引用しつつ漢方薬を紹介します。
しかし、基本は医師の診断のもと、服薬するようにしてください。
- 機能性ディスペプシアに効果が確認されている漢方薬3つ
- 機能性ディスペプシアに対応可能な漢方専門薬局
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機能性ディスペプシアに効果が確認されている漢方薬3つ
以下の3つの漢方薬は、機能性ディスペプシアに効果があることが確認されています。
- 六君子湯
- 半夏瀉心湯
- 半夏厚朴湯
論文などを引用しつつ紹介していきます。
1.六君子湯
六君子湯(りっくんしとう)は「胃もたれ感」,「食後早期飽満感」,「心窩部痛」,「心窩部灼熱感」に効果があることが論文で報告されています。
- 六君子湯は「胃もたれ感」,「食後早期飽満感」,「心窩部痛」,「心窩部灼熱感」に対して投与2週後で改善効果を示した.
- 胃切除の既往歴患者の「胃もたれ感」,「食後早期飽満感」,「心窩部痛」,「心窩部灼熱感」は2週~8週後にかけて改善が認められた.
- 患者印象度は,軽度改善以上が84.4%であった.
- 六君子湯の服薬状況は,87.5%が指示通りの服薬であった.
以上のことから,1剤で多様な効果を示し,服薬コンプライアンスも良好な分2製剤の六君子湯は,FDに対する選択肢の1つとして有効な薬剤であると考えられた.高齢者のように胃酸分泌が減少している場合には,六君子湯の単独使用が有用であると思われる.
六君子湯はFDの日本消化器病学会ガイドラインにも掲載されている漢方です。
また、こんな記事も見つけました。
六君子湯は,胃運動機能の貯留・排出の両面に影響し,機能性ディスペプシアなどの症状改善に有効な漢方薬である1)。半夏厚朴湯にも腹痛,消化不良,便秘の改善効果がある2)。
しかし,機能性消化管疾患診療ガイドライン2014では,漢方薬治療は初期治療(酸分泌抑制薬,消化管運動機能改善薬)が奏効しなかった場合の二次治療として提案されているにすぎない3)。
漢方薬すべてに効果があるわけではなく,個々の漢方薬に対する有効・無効の症例選択が重要となる。
ポイントは早期飽満感,もたれ感,上腹部膨満などの食後愁訴症候群に有効であったこと,もう1つ重要なポイントは,上部消化管症状と精神症状をいずれも改善し,その改善度が相関していたことである。
その効果は内服後4週,長くて8週程度の使用で認められる。
上記2記事は漢方の選び方にも言及しているため結構有益かと思います。ぜひチェックしてみてください。
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2.半夏瀉心湯
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)は「早期満腹感」、「上腹部熱感」、「胃もたれ」に効果があるという研究結果がある漢方薬です。
半夏瀉心湯は神経性胃炎の適応を持ち, 上腹部不定愁訴などに対する臨床報告は散見されるものの, 精神的要因に関連した調査はほとんど見当たらない. 今回, 精神的要因が強く疑われる症候性胃炎について半夏瀉心湯の有効性を検討した.(中略)
心理的ストレスなどの精神的な要因の関与が疑われる症候性胃炎患者に対して半夏瀉心湯は良い適応になると考えられる.
精神症状を有する症候性胃炎(神経性胃炎)に対する半夏瀉心湯の検討 医学と薬学 71(2):303-306, 2014より引用
僕のFDは完全にストレスが引き金になっているので、購入して試してみることにしました。効果があると良いんだけど、、、
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3.半夏厚朴湯
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は,「咽中炙臠」や「腹満」に効果があることが確認されている漢方薬です。
我々は以前より,半夏厚朴湯が機能性ディスペプシア(functional dyspepsia=FD)患者の消化管機能に影響を及ぼし,消化器症状を改善させることを報告してきたが,今回半夏厚朴湯の使用目標の有無と消化管機能,消化器症状の関連について検討した。
これらの結果から,FD患者における半夏厚朴湯の臨床効果は,「咽中炙臠」や「腹満」といった伝統的に用いられてきた半夏厚朴湯の使用目標の有無と密接に関連すること,またこれらが科学的妥当性に裏付けられた,漢方処方運用における有用な使用目標である可能性が示唆された。
また、六君子湯と同様に、半夏厚朴湯もFDの日本消化器病学会ガイドラインにも掲載されています。
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機能性ディスペプシアに対応可能な漢方専門薬局
機能性ディスペプシア(FD)が治らず困っていたら、漢方専門薬局に相談してみるのもいいかもしれません。
その理由は、漢方薬に詳しい医師は数が限られており、一方で、漢方を使ってFDを改善したという話を多く目にするからです。
例えば、神奈川県にある漢方専門薬局の和漢堂では全国からFDの相談があるようです。
処方箋で扱っている漢方とは別に、自分に合った調号をしてもらえるのがメリットです。
気になる方は一度電話で相談してみるといいかも。遠方の人でも、「電話相談+漢方薬の郵送」で対応可能です。
実際僕もメールと電話で相談してみたのですが、多くの例で、1年くらいの服用で改善しているそうです。改善後は、投薬中止できているとか。
実際に話を聞いてみて、気になった点は、けっこう費用がかかるということです。
- 粉薬:約700円/日
- 煮出し薬:約900円/日
月に2~3万円程度、1年飲むと30~40万円くらいになります。治ってくれれば安いものだけど、もしうまくいかなかったら、と思うと、ちょっと気が引けちゃいますよね。
それでもやっぱり、僕は向精神薬飲んだり大学病院でいろいろな検査を受けたりしても胃痛(心窩部痛)が2年間良くなっていないので、わらをもすがる気持ちです。そんな人も多いのでは?
気になる人は、とりあえずHPをチェックです。
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まとめ
- 「六君子湯」「半夏瀉心湯」「半夏厚朴湯」といった漢方薬は機能性ディスペプシアに効果があることが確認されている。
- 困ったら漢方専門薬局に相談
以上、機能性ディスペプシアに効果があるとされている漢方薬と、漢方専門薬局についてまとめました。
これは完全に個人的な見解なのですが、2年間も西洋医学を頼ってFDの症状が改善されないので、今度は東洋医学を試すしかないのかな、と思ってます。なんとかがんばって治療していきましょう。
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