【期待は禁物】VOXの小型真空管アンプAC4TV8レビュー!

どうも、たか丸です。

練習用アンプを購入しました。VOXのコンパクトな真空管アンプAC4TV8です。

こんな悩みを解決するために購入しました。

  • 練習とはいえ、やっぱりヘッドホンアンプでは音質的に物足りないなぁ
  • 趣味の自作エフェクターの動作チェックにヘッドホンアンプ使うってのもどうかなぁ

自宅での音出しにはヘッドホンアンプを使ってたんですよね。便利だし。

今回は音も見た目も値段も納得いきそうなAC4TV8を見つけたのでポチっと購入!レビューします。

スポンサードサーチ

外観チェック

AC4TV8正面写真

一番気に入ったのが外観です。かわいい!!

1950年代に発売されたAC15をモチーフにした、TVフロントデザインです。おしゃれなデザインなのでリビング置いてもOK。

ただし持ち手はビニール、VOXロゴはプラスチックに金メッキとチープな作りなので過度の期待はしないことです。まあ2万円の価格相応といったところですね。

それではスペック的な部分をチェックしていきます。

寸法・重量▶コンパクトだけど重たい

大きさ、重さはというと、

  • 重量約9kg
  • 350(W) x 375(H) x 215(D) mm

コンパクトな見た目とは裏腹に9kgとちょっと重ため。自宅での練習用なので問題ないですが、持ち運ぶのには向いてないですねー。

コントロール

コントロールはTONE、VOLUME、出力調整のアッテネータのみととてもシンプルです。

AC4TV8コントロール写真

最大の特徴がアッテネータです。出力を4W/1W/0.1Wと切り替えることができます。

これにより、ボリュームを上げていったときの真空管特有の歪みを小さな音量でも得られるというわけ(回路的にはスピーカーの手前で分圧しているだけ)。

大きな音を出せない環境でも自然な歪みが出せるのは大きなアドバンテージですね。

その他

あとは地味な機能として、別のキャビネットを鳴らすためのヘッドアンプアウトが付いてます。キャビを持ってないから使うことはないけれど。

ヘッドホンアウトはありません。ここだけちょっと残念。夜間の練習には使えそうにないです。

さいごにVOXの謳い文句をチェック。

  • 本物の真空管アンプ・サウンドを気軽に楽しめる。コンパクト・チューブ・アンプ
  • 出力を調節するアッテネータを装備し、小音量でも十分な歪を実現
  • 信頼のCelestion社と共同開発した8インチ・スピーカーによるリッチなサウンド

VOX AC4TV8

期待できそうです。

音質レビュー▶クリーンサウンドがきれい

使ってみた印象はクリーンがきれいです。

だけどちょっとこもり気味。よく言えばダークなトーンといったところです。VOXってもっとスコーンと抜けるイメージあったんだけどなー。

でも間違いなく真空管アンプのリッチなサウンドですね。ピッキングのニュアンスが出るし、下手なのも出る、、、練習用のトランジスタアンプに比べるとギターらしい、弾いていて楽しくなる音でした!

ギターとの組み合わせ

こもり気味な点は手持ちのFENDER MEX 70’s ストラトと合わせると丁度よかったです。

このストラト、ハイが暴れてて困ってたんだけどこのアンプだと特性を打ち消しあっていい感じになります。

フェンジャパのムスタングだとおもちゃみたいなカッスカスな音でした。真空管アンプらしくギターの音がダイレクトに出てごまかしが利かない、、、

でも自宅で練習に使うには十分。やっぱりスピーカーからギターの音出るとテンション上がりまね。

エフェクターとの組み合わせ

エフェクター接続の様子

歪みペダルとの相性はよいですね~。

写真右から

  • BOSS BD-2 Blues Driver
  • 自作RAT
  • 自作BluseBreaker MOD

です。

とくにBD-2は他のアンプにつないだ時とはかなり印象がちがいます。よくいうBD-2のパキパキし過ぎなところがアンプのこもり気味な特性を上手く補っているのかも。

というかこのアンプはハイを強調してやるといい感じですね。BluseBreakerももともとチャキチャキな音だけど非常にマッチしてます。

そしてアンプ直だといまひとつだったムスタングも、歪ませると断然使えるいい感じでした。やっぱり音量が足りないのかもしれないです。

スポンサードサーチ

アッテネータに期待は禁物

残念なことが1点。アッテネータで出力落としても家で鳴らせるほど音量は下がりません

最小の0.1Wにしてやっと「昼間ならギリギリ音出せるかな」というレベル。1軒屋だと大丈夫かもだけど、集合住宅だと文句言われてもしょうがないです。

これは他の方のレビューでも共通していて、改造して無段階アッテネータをつけてる人までいました。まだ大きい音で試してないから今後印象が変わるかも。また試してみよう。

またアッテネータを入れると音質も変化してしまいます。

  • 0.1Wは濁った音
  • 1Wは十分迫力ある
  • 4Wは歪むほどの音量はまず出せない

たしかに音量は下がるけれどアッテネーターに過度の期待は禁物です。

まとめ

かわいいルックスとサイズに大満足!

音は正直なところ期待はずれだったけど、このサイズでこの値段で求めすぎるのも酷な話でしょう。いい音を求めるならでっかいアンプを買うほうがいいに決まってます。

所有欲を満たしてくれるアンプを手に入れてギターを弾く時間が長くなりそうです。

ただし、ヘッドホンアウトがついていないのが一番残念。練習用のアンプなら素直に多機能なモデリングアンプを選択したほうが幸せになれそうです。

(2015.4.29追記)分解してみました。

関連記事:真空管アンプの中身は意外とシンプルだった件

スポンサードリンク