安定化電源の自作は損?Amazonの安価品もおすすめ

  • 2017年6月4日
  • 2021年12月20日
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どうも、エンジニアブロガーたか丸(@takamaru_bkrk)です。

今回は誕生日プレゼントに貰った安定化電源について紹介します。

結論から言うと、仕事で使うにはビミョーだけど、ちょっとした電子工作には最適な安定化電源でした。自作しようと思っていた人も、時間を無駄にしないためにもぜひご一読ください。

記事の信憑性

筆者は回路設計のエンジニアです。電気回路開発関連の機器の扱いには慣れており、企業での開発環境もよく知っています。なのでいくらか信頼してもらえればと思います。

それではいってみましょう!

記事の内容
  1. 安定化電源とは
  2. 電源選びのここがダルい
  3. 僕のおすすめはコレ
  4. 良かったこと
  5. 悪かったこと

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安定化電源とは

そもそも安定化電源ってなに?というところからいきましょう。

電源メーカー菊水のサイトにはこのように説明してあります。

直流安定化電源は、電子機器などの動作に必要な直流の電源を、商用電源ラインの交流から作り出すものです。

その種類は、出力電圧を一定にする定電圧電源、出力電流を一定にする定電流電源、また両者を兼ね備えた定電圧定電流電源に大別でき、それぞれは出力電圧、あるいは出力電流の可変型および固定型に分けられます。

電源本来の機能のほかに、可変型の電源の多くは、出力電圧あるいは出力電流をデジタル表示するメータを有しています。

電源の基本原理について:1.直流安定化電源 | 菊水電子工業株式会社

僕の周りでは一般に安定化電源っていうと「定電圧、可変型」のものを指します。安定化電源を使って、回路の実験をする際に所望の電圧を出力することができます。

安定化電源がないと、電池を組み合わせて欲しい電圧値を作ったり、ACアダプタを用意したりする必要があって結構手間がかかります。電池だと電池切れの心配もありますし。

悩み事:電源選びのここがダルい

電子工作用で自宅に安定化電源が欲しくなるのが工作男子。しかし一般的な安定化電源ではこんな悩みがあるかと思います。

悩み事

  • 高価でお小遣いでは手が出せない
  • 大きくて置くスペースがない
  • 重たくて大げさで、家族の目が気になる

購入前に3つもハードルがあるのでなかなか手が出ないんですよね。でも今回手に入れたものはこれらの悩みをすべて解決できました。

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【オススメ】FINEBEAM LW-K305Dは自宅用には十分

では、入手した安定化電源FINEBEAM LW-K305Dのスペックを紹介していきます。結論から言うと、自宅用としては充分な性能・仕様なのでオススメです。

L943 軽量タイプ 5A仕様 デジタル 直流安定化電源 AC/DC コンバーター 5A-30V 100V 200V 変換

電圧・電流が一目でわかりやすい液晶デジタル表示。

更に電流の上限を決めて出力することも可能な小型で便利な電源です。

  • 日本語取扱説明書付き
  • 付属電源コンセント:日本仕様
  • 電流/電圧:最大5A 0V~30V
  • 本体サイズ:約縦16cm/横7cm/奥行23.5cm
  • 本体重量:約1.3Kg
  • スイッチング方式
  • 強制空冷(ファン付き)

工作レベルには充分な出力電圧/電流

肝心の出力電圧は0V-30V、最大電流は5Aです。

自宅でやるような電子工作であればこれくらいあれば十分では?少なくとも僕がメインで作っている自作エフェクターでは十分すぎ。

電源を昇圧した場合にエフェクターの音がどうなるか?とか試してみるのも面白そうですね~(故障しても知らんけど)。

FINEBEAMって?

ちなみにFINEBEAMはカー用品老舗ハチハチハウスの自社ブランド名です。

今回購入したモデルは本来は自動車につけるLEDの動作確認などを想定して作られてるみたい。とはいえもちろん電子工作にも問題なく使用できます。

ハチハチハウス・直流安定化電源 AC/DCコンバーター|ハチハチハウス(88house)オフィシャルサイト

オススメの理由:お手軽で実用的

良かったこと①「コンパクト軽量」で自宅ベンチに最適

縦16cm 横7cm 奥行23.5cm、1.3kgと「軽くてコンパクト」です。スイッチング方式の電源なので、大きくて重いトランスが不要だからコンパクト軽量なんですよね。

BOSSのコンパクトエフェクターと比較するとこんな感じ。

写真 2017-06-04 15 30 31

写真 2017-06-04 15 32 40

軽くてコンパクトなので片手でヒョイッと持ち運ぶことができます。カバンに入れて出張先で使うみたいなことも十分可能(そんな機会が来るとは思わないけど)。

基本的に電子工作する人は自宅に大げさな装置を導入すると家で肩身の狭い思いをすることになると思うのですが、このくらいならなんとか許してもらえるはず。

良かったこと②手頃な価格

価格も約12,000円と、ひと月のお小遣いで十分手が届く範囲です。

飲みに行くのを数回我慢すれば買えちゃうレベルなので、とりあえず電源がほしいときには最適なのでは?

もっと安いものを探そうと思うと中古市場とか自作を考えるわけだけど、どちらも探したり設計したりに時間がかかって無駄すぎる…

電源を作ることが目的であれば別にいいけど、他のモノつくりたいなら最短距離で行ったほうがいいです。これまでのハード屋は回り道してナンボの世界だったかもしれないけど今の時代じゃ通用しないと思っています。

悪かったこと:出力スイッチがない

一つだけ欠点を挙げるとすれば、出力スイッチがなくて使い勝手がちょっと悪いです。電源ONと同時にパワーが出力されます。

出力スイッチは会社で使っているようなプロ用の安定化電源には大抵ついてる機能なんだけど、電源投入したあとに出力電圧や電流制限値を設定して最後に安心して出力できるというものです。

出力スイッチが搭載された安定化電源となると値段が倍以上に跳ね上がるからここは我慢。使い方に注意すればいいだけなので許容できるレベルですね。

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まとめ

  • 安定化電源FINEBEAM LW-K305Dは、軽くて、コンパクトで、お財布にも優しい個人向け電源でした

以上、Amazonで購入できる安価な安定化電源について紹介しました。

電源ないと工作できないけど電源買うのもなんかなぁ…と悩んでいる時間はもったいないのでサクッと買っちゃいましょう。(2020/03/31追記:似たスペックで1万円以下のものも出てきているようです。要チェックです。)

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