エフェクター製作のための回路シミュレーター QucsとLTSpice

どうも、たか丸です。

エフェクター製作のための回路シミュレーターについて、
「何使ったらいいの?」
という質問があったのでまとめておきます。

選択肢はQucsとLTSpice

大学は電気系のたか丸的に、無料で使える回路シミュレータのうち使えそうなのはQucsLTSpiceです。大学の授業で使って慣れてるので、僕はQucsですね。それぞれの特徴をさくっとピックアップしてみます。

  • Qucs:直感的な操作で取り扱いが簡単。部品ライブラリが貧弱、カスタムは大変。
  • LTSpice:部品ライブラリはカスタムが容易。ただ、操作するには覚えることが多い。

(部品ライブラリ:ダイオード1N60、トランジスタ2SC1815など特定の型番の特性を再現した部品モデルの集まり。)

2つのシミュレーターは一長一短です。

Qucs

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画面左の部品を選択して、画面右に置いていくと簡単に回路を作成できます。

使うときはこのへんのサイトを参考にするといいと思う。
ぐうたらの部屋 電子回路部 Qucs
山梨大学 Qucs入門

やっぱり操作は簡単なので学習用には最適かと思います。

LTSpice

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回路シミュレータとして有名なSpiceですが、Spiceとひとことで言っても、PSpice、CircuitMakerなどなどたくさんの種類があります。なかでも部品点数・ノード数に制限がなく、無償なのがLTSpiceです。

部品モデル(Spiceモデル)は企業が提供してたり、ネットにたくさん落ちてたりと、使いたいモデルをどんどん追加していけます。ガシガシ使ったことはないけど。

ネットで使い方はわかるし、関連書籍がいくつかでてるので体系立てて使い方をマスターできそう。

用途をエフェクター回路のシミュレーションとしたとき断然オススメなのはLTSpiceです。というかQucsでは仕事にならないことが多い。

でも簡単なフィルタ特性とかならQucsで十分です。ルリルリドライブのモディファイにはQucsを使ったシミュレーションを参考にしてます。

だけど実際のエフェクター回路って色んなことしてるから不十分になってきます。Qucsではオペアンプの基本モデルが3端子(電源2端子がない)だったりトランスの基本モデルにインピーダンスが設定できなかったり・・・。

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操作覚えるのが大変そうなLTSpiceですけど、一度覚えてしまえばあとは部品を変えるだけでいいので、長い目で見るとLTSpiceのほうがいいのかなと思います。

まとめ

長い目で見るとLTSpiceです。

ほとんどQucsをディスる記事になってしまいました(;´∀`)

でも、大学の講義で出てくるRLC回路の過渡解析とか確かめるぶんにはQucsは非常に強力なツールですよ!

用途に合わせて選ぶと幸せになれそうです。

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